コーヒーを楽しむ教科書/初心者におすすめのコーヒー本決定版
コーヒーに関する本って、大御所の方々の専門書的な分厚い本からコンビニえ買える(最近は減ってきた?)ムック本まで、数えきれないくらい出てると思うんですけど、いったいどれを読めばいいのか分かりませんよね?
ワタシも趣味という事で一時期買いあさってましたが大抵書いてあることは同じようなものばかりで、なんなら中身を少しだけ変更した版や、まとめ雑誌のさらにまとめ的な内容だったりと、アタリハズレが多いのも事実。
で、本日は最近読んだコーヒー本の中でもダントツに初心者にこそ読んでほしい1冊をご紹介。いや、実は読んだのが去年だったのですが本当に「ダントツ」とつけて紹介しても良いものか?悩んでいたのです(本当は忘れていた)。
コーヒーを楽しむ教科書/井崎英典監修

ご存じ、第15代ワールドバリスタチャンピオンの井崎英典さん監修の1冊。
TVなんかで彼の特集を見たことがあって、そのストイックにコーヒーを極めようとされている姿(コーヒー飲みすぎて倒れるとか!)からロジカルというより気合!で乗り切る系の方なのかな~という印象でしたが、これを読んでそのイメージが一変しました。
この本は初心者の「なんで?」の導入部分にかなり的確にこたえることができてるんじゃないのかな?というくらいポイントを押さえて書かれていて、おそらくコーヒーを知り尽くした人だからこそ分かりやすく、かみ砕いて説明ができるんだろうなーと想像してしまいます。
なんなら、初心者の人でもこの本の内容を丸暗記してしまえばちょっとしたコーヒーセミナーを開けるんじゃない?と思えるくらい大まかな流れを掴んだ上で、かつピンポイントに分かりやすい説明が添えられている、そんな印象です。
最新器具の紹介もある
これも特徴的なんですけど、器具の使い方を説明してくれる鉄板コーナー。その器具にORIGAMIやカリタのウェーブドリッパーが登場してるんですよね。比較的新しいものが載ってて新鮮!ついでにエアロプレスもクレバードリッパーも(ちょっと古い?)コマンダンテのミル、使ったことないけどウィルファ社のSVARTコーヒーグラインダーも。
それからメッシュを粒度で分けることができるKRUVEなんかも登場してて抜かりなし。これも使ったことないけどふるいにかけるだけなら百均の茶こしでいけない事もなさそう。でもやはり専用品の方が性能は良いので一度は使ってみたいなぁ。
このあたりをみても、現代版にアップデートされてる印象を受けるので、もうこの手の本は読み飽きたよ、YouTubeで十分だよ、と思ってらっしゃるそこな貴方にこそ読んでもらいたいです。
長年の疑問を解決してくれた

以前、ブレンドコーヒーに対する、たった1つの素朴な疑問 という記事を書いたことがあって、読んでもらえると一番いいんですけど、時間がない方向けに簡単に説明すると、「ブレンドコーヒー中の豆の割合って、淹れるたびに変わりますよね?なので毎回同じ味にならないですよね?同じ味を毎回再現するなら毎回ブレンド比率を合わせないといけないんじゃない?」というめんどくさいモノ。
そんな長年の疑問がこの書籍の中で、明快に解決してくれてました!まさかの回答に目ウロコ。これだけで買った買いがあったというモノです。
気になる回答はぜひ読んで確かめてみてください、ぜひ、一家に1冊。
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