ブレンドコーヒーに対する、たった1つの素朴な疑問
サードウェーブコーヒーがブームとなって久しいですが、みなさま毎日おいしいコーヒーは飲まれていますか?
ここ1,2年の間にここ名古屋でも次々と新しいコーヒー屋さんがオープンしています。東京はもっとすごいですよね、昔の喫茶店ブームの時もこんな感じだったんですかね?
といいつつ、ワタシが住む長久手市(名古屋市の東隣)にはそこまで多くのコーヒー屋さんがある、といった印象はあまりありません。うちの近所だと「R ART OF COFFEE」が新しくできた方でしょうか(残念ながら閉店しました、、)。ちょくちょく利用しています、パニーニがおいしい(バゲットラビット製)。ちなみに跡地ではこちらのお店が営業しています▼
前置きがすこし入ってしまいましたが、そんなコーヒーブームのさなか、昔から疑問に思っていたとこがあるんです。
それは、ブレンドコーヒーに関して。
ブレンドコーヒーの謎
ブルーボトルコーヒーに代表として、サードウェーブコーヒーにカテゴライズされるコーヒー屋さんは、おもに「シングルオリジン」と呼ばれるコーヒーを推してるところが多いです。単一産地というやつですね。それを浅めに焙煎、そしてそのコーヒーが持つ本来の味を引き出すというのを売りにしているようです。
それとは反対に、昔ながらの喫茶店で出されてるような伝統的な「ブレンド」もやはり根強い人気があるわけで、ブレンドの技術は店のコーヒーを差別化する大きなポイントであったりもします。ワタシもなんだかんだで喫茶店やカフェにいくと、ついブレンドを注文してしまいます。
で、今回はその「ブレンド」のことがものすごーく気になるわけなんです!
ブレンドコーヒーって、淹れるたびにコーヒーの割合って変わりませんか?これって考えすぎでしょうか??
ブレンドコーヒーを作る過程
ブレンドコーヒー、その名のとおり数種類の産地のコーヒーをブレンドしてつくるコーヒーのことです。
ここは焙煎屋さんの腕の見せどころ。何万という組み合わせの中から豆を選び出し、さらにそれぞれの豆にあった焙煎を施したうえでどの豆をどれくらいの割合で混ぜるかを決める。これがそのお店の顔となるブレンドコーヒーを生み出す流れです。
お店によってはブレンドレシピを完全非公開にしているところもありますし、その逆で完全にどの豆を・どの割合で混ぜてるよ!と公開してるところまあって、ホントいろいろです。公開しちゃってるお店の人いわく、ブレンドは真似できても豆の焙煎度合いまでは絶対に真似されない自信がある、とのこと!すごい。
ここでは大きく端折ってますが、もちろん最初に生豆をブレンドしてしまってから一緒に焙煎する方法もありますし、それぞれの豆を別々で焙煎したあとでブレンドする、なんて選択肢もあります。どちらもメリット・デメリットがあるわけですが、後者のほうが美味しいブレンドコーヒーに仕上がりやすいです。それがアフターミックスと呼ばれる方法で、それぞれの豆を別々に焙煎しないといけないため、手間・時間というコストがかかります。もちろんその分、各豆の個性を焙煎によって十分引き出した状態でブレンドするので良い味が生まれる。といった理由からこの方法を採用しているところの方が多いんではないでしょうか?
前者の場合だと、まとめてブレンド・焙煎までやるので手間も時間も短縮できます。インスタントコーヒーとかに多い製法だと聞いたことがあります。もちろん、どちらが良い・悪いということではなくて、要はそれぞれのメリット・デメリットを十分理解した上でどちらかを選ぶ、その選択肢を上手に使い分ける考え方を持っているのがベターだと思います。
ちなみに、「ブルーマウンテンブレンド」みたいなブレンド名ってよく耳にしますよね。それには一応決まりがあって「~ブレンド」と表示させる場合「~」に入るコーヒーを生豆時で30%以上含まれてないといけない、という決まりがあるんです。
例えば「ブルーマウンテンブレンド」だったら「ブルーマウンテン(ジャマイカ)」産のコーヒーが30%以上ブレンドされてる必要があるのです。豆知識です。
ここから核心にせまる
で、ワタシたちはお気に入りのブレンドコーヒーを購入し自宅で楽しむワケなんですが、そこで昔から解決できてない問題が発生するのです。
たとえば、あるお店のブレンドの場合。
「Aというコーヒーが50%」
「Bというコーヒーが30%」
「Cというコーヒーが20%」
という比率であると仮定します。
ここからが核心。
そのブレンドコーヒーを淹れるには、保存容器(袋)からスプーンを使って豆を取り出すわけなのですが、だいたいスプーンひとすくいで10gのコーヒーを取り出すことができます。
で、ここなんです!!ずっと気になってること。
それは、そのすくったスプーンの中のブレンドコーヒーの割合が購入した時と同じ「5:3:2」になっているのか??
もしかしたら「A:B:C:=4:5:1」かもしれないし、「A:B:C=2:4:4」になってるかもしれません。
となると、お店の人がせっかく苦労して編み出したブレンドの比率が、ワタシたち消費者がいざ飲むぞ!という時にはバランスが悪いコーヒーを飲んでいる可能性があるんですよね。この問題ってコーヒーを提供する側からしても、消費する側からしてもあまり良いことだとは思えないのです。
うまく伝わったか不安なのでドレッシングに例えてみようと思います。
一般的に、ドレッシングってボトルの中では分離してますよね、具とか油分とか。なのでサラダにかける前は振って中身を混ぜ合わせるのですが、これが意外と難しい。お父さんが使うときにはかなり強く振ってからかけるのに対して、小学生の女の子の場合だと振り方が不十分で上手に混ざり合ってない状態でサラダにトッピングされることになります。するとどうなるか?使いはじめの方はまだいいんですけど、中身が少なくなってくると「あれ、なんか具が少ないなー」とか、「ん?このドレッシング油しか残ってないぞ!」みたいな事態に発展してしまいます。
ストレートコーヒーだったらどれだけすくおうが、割合は当然一定のままなので気にする必要はもちろんありません!
これがワタシのブレンドコーヒーというものに対する長年の疑問なのです。
ワタシは数学が苦手なのでアレなんですけど、こういうのは確率的に言うとだいたい同じ割合になるものなんでしょうか?それでOKなのでしょうか?豆の分量、お湯の温度、湯量、挿れ方に極限までこだっわていても、その点はノーマークでいいんでしょうか??だれか詳しい方いたら教えてください!
ワタシがブレンドコーヒーを販売するとしたらこうしてみたい
もし自分が作ったブレンドコーヒーを販売する、となったら!ワタシならこうしようと思います。
上記のブレンド(A:B:C=5:3:2)の場合。
①A,B,Cそれぞれの豆を別々にパッケージングする(例えば総重量100gの場合、Aが50g、Bが30g、Cが20gのように)
②それらをまとめて最終パッケージング(ここは考えようによってはおしゃれに出来そう!)
③最適なブレンドの割合をかいた説明書を同封(または袋に記載)し、コーヒーを淹れるたびにその場でブレンドしてもらう。
いかがでしょうか?これならワタシのモヤモヤがすっきり晴れそうです!でもめんどくさい!お店の人も、コーヒー淹れる方も手間がかかって嫌かもしれませんが、考えようによっては消費者に体験を提供することができるともとれます。
「自分でコーヒーブレンドしちゃったよー」のようなプチ「コーヒーブレンダー」体験的な。
コーヒーラバーのみなさんならコーヒーを淹れるというのは当たり前のように一つの体験として自宅でやっている思うんですが、豆をブレンドするというのは意外とやったことがない人多いんじゃないかな?
「敢えてわざわざやる」というのも隠れたニーズがあると思います。
身近な例でいくと、恐竜発掘シリーズみたいなのありますよね。あれって恐竜の模型の完成品を買えばそれまでなんですけど、そこに一手間「発掘」という体験を付け加えることによって大きな付加価値となってます。ワタシもあれやりたいです。好きな人なら分かってくれるはず。
ほかにはエッグチョコとか。あれも単純なんですけど、卵型のチョコレートの中におまけのおもちゃが入ってるっていう、至極シンプルな仕組みなんですが、卵を割る体験が妙に楽しいですよね。昔はあれにけっこう散財した思い出があります。
さいごに
さくっと脱線してしまいましたが、つまるところ、現在のブレンドコーヒーの販売方法ってほんとにこれでいいんでしょうか?
単なる考えすぎでしょうか?
どなたか詳しい方いらっしゃったら教えてください!以上、コーヒー好きの戯言でした。
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