コーヒーグラインダー「Varia VS3」レビュー!エスプレッソもフレンチプレスもこれ1台
Varia VS3というコーヒーグラインダーを導入しました!
久々の電動式ということで、これまで使ってきたグラインダー(コーヒーミル)と比べてどのくらい進化しているのか気になってましたが、もうこれ、ワタシの中では別次元でした。
もちろん使い手によってその評価は異なると思いますが、コンパクトでおしゃれな電動グラインダーをお探しの方にはぜひ選択肢に入れてほしいなぁと思います。
ちなみに個人的には「見ため>性能」で選んだ感がありますが、もちろんその性能もワタシがこれまで使ってきたものと比べると痒いところに手が届いてて気分がいいです。
エスプレッソからフレンチプレスまで対応
みため以外での購入動機に、エスプレッソ用の挽き目を選択できる点があります。さらにフレンチプレス用の粗挽きもいけるって、これはもう嬉しすぎ。
粒度のバラツキは業務用ではないので当然ありますが、家庭で使う分には問題ないんじゃないかなぁ。そこまで細かく気にしていたらおうちコーヒーも楽しくなくなってしまいますしね。
ちなみに刃はコニカル式。まだ試してませんが分解清掃もできるので、定期的にピカピカにしておきたいものです。ちょっと触ってみたけど意外と簡単にできそう。。
あ、それから刃にもバリエーションがあって別売品も販売されてます!
3種類ありまして、それぞれ微妙なニュアンスの違いを楽しめそう。個人的にはカメラのレンズを交換する感覚で用途に応じてカジュアルに付け替えしたいなぁと思います(手間を考えると現実的ではありませんが、、)!
分解清掃に関しては取説なしでもメンテできるようになったら改めて記事にします。
それではざっくりですが、代表的な挽き目のサンプルを撮影してみたので参考になれば嬉しいです。
エスプレッソ用(極細挽き)/0.4
メモリの単位が分かりにくいですが、粒度調整ダイヤルを1回転させた時を「1」として考えてます。
なので0.4回転させたのがエスプレッソ用としています。感覚的には0.3〜0.5くらいの間で調整するイメージで使っています。
ちなみに今回はFlair Pro2で試したので、58mmフィルターの場合はもう少し細かくないといけないかも?近いうちに検証してみます。
ハンドドリップ用(中挽き)/1.2
こちらがハンドドリップ用の中挽き。比較的、粒度は揃ってそうですが、いかがでしょうか?分かりにくい写真ですみません。
フレンチプレス用(荒挽き)/1.8
やはり粗挽きだと粒度の均一性が下がりますね。。でも個人的にはこれでも十分かな〜と思います。
使い心地と外観レビュー
ボディの質感
とにかく気持ちいい。この、一言に尽きるんじゃないでしょうか?
ダイキャスト製で剛性の高いボディ、だけどカラーはホワイト。そのギャップも使うとき、いや、むしろ部屋に置いているだけでも気分を上げてくれます。
重量は約3.2kg。もちろんグラつきは皆無です。
想像以上にコンパクト
それに想像以上のコンパクトさ。隣に2Lのペットボトルを置いてるのですが、同等か少し小さく見えるほど。ちなみに高さは約31cm。
幅は約9cmと、スマホとほぼ同じくらい!大きめのカメラレンズよりも小さいですよね。
さり気なく配置されたスイッチ
ボタンの位置も押しやすく目立ちにくいのが嬉しいですね。主張しすぎないシルバーで押し心地も良いです。
粒度調整ダイヤルの完成度
ホッパーを回して粒度調整をするのですが、そのトルク感が最高にいいんです。
クリック式ではないと聞いてたので、手元に来るまでは「振動で目盛りがずれるんじゃないかな?」と心配でしたが全く問題なかったです。
やや固めのオールドレンズのピントリングくらいの動作感で「コーヒーを挽かない時でも回していたくなる」そんな仕上がりです。
マグネット式のフタと粉受け
これは良く考えられていて、ホッパーのフタと粉受け底部にマグネットが搭載されてます。
この使用感を伝えるには動画が最適だと思うのでそのうち撮るとして、このブログであえて表現するなら「スチャっ、、」って感じでしょうか。とにかくその所作が美しいんです。
フタが勝手に外れたり粉受けがズレたり、といったプチストレスもありません。最高です。
静音性もじゅうぶん
ワタシが電動グラインダーを導入しては手放してきた理由が「音」です。
実は家族が寝てるときに使うとクレームがきてたんです、、なので泣く泣く手放す羽目に。
そんなわが家でもバリアは合格点をもらえたので安心して使えます。もちろん早朝も!
ただしあくまでわが家の場合です。電動なのでモーターも回るし豆の砕ける音も重なるのでそれなりの音はします。そのあたりはじゅうぶん考慮してくださいね。
静電気対策(RDT対応)
ワタシ、初めて知ったんですけどRDT(Ross Droplet Technique)という技が公式で使えるみたいなんです。
ざっくりいうと、挽く前のコーヒーに水をスプレーすると静電気が抑えられる、というもの。
普通は水分がグラインダー内部に入るのは避けたくなるけど、それがOK。しかも公式でおすすめされてる使い方なので保証対応!
実際に使ってみたんですけど、効果は圧倒的でした!
まずは2プッシュほどコーヒー豆にスプレーして、
シャカシャカ振って豆を少し湿らせ、
あとは普通に挽くだけ!
エスプレッソ用に極細挽きにしたけど、微粉がほぼ無し!写真はないけどRDTしないとかなり悲惨なことになるので、この効果はワタシの想像を超えてました。
ちなみにこのあと連続で3回挽きましたが、RDT効果は保たれてましたよ。
豆残りが少ない
挽いたコーヒーの粉がほぼ真下に落ちる設計で、グラインダー内に残る粉がほとんどありません!びっくりするくらいに!
メーカー調べでは「10gのコーヒー豆を挽いても、マシーン内に残るのは0.1g以下」とのこと。わずかですが経済的にも有利?
電源まわりもフレキシブル
日本の家庭用に仕様がカスタマイズされているので普通のコンセント(100V)で使えます!
ついでにケーブルも長い(約2.2m)ので設置場所もある程度柔軟に決めることができますよ。コンセント位置に縛られずにすみそうです。
手持ちのグラインダー(Timemore NANO)と比較
ワタシが愛用している「Timemoreの手挽きミル」のクリック数と一致するのはどこだろう?ということで、使用頻度が高い25クリックと同じ挽き目を探してみました。
※関連記事:至高のコーヒーギア / TIMEMORE コーヒーグラインダー NANOの性能評価
その結果、Varia VS3の1.2(ハンドドリップ用)と同じと判明。多少の差はご容赦ください!あくまで参考になればイイな〜、の調査です。
あえて気になる点をあげると
ホッパーの容量が小さい
デフォルトの容量は20gなので、使う人によっては満足できないかもしれません。
ワタシ的には自宅用ということで、20g以上なら分けて挽けばいいかなぁと割り切ってます。アイスコーヒーなんかだとそうなりそう。
その点が気になる方は注意したほうがいいかも。
ですが、裏技的にそれを解決できる方法があるんです!それは付属の掃除用ゴム(シリコンベロー)をホッパーに取り付けるだけ!
オフィシャルな使い方ではありませんが、これで倍くらいの容量に早変わり。
それに伴い粉受けも大きいものに変更する必要がありますが、
気になる方は試してみてはいかがでしょうか??
粒度ダイヤルを何周回してるか分かりにくい、、
パッと見、何周回してるか分かりません!慣れればダイヤルの微妙な繰り出し具合で分かるかもしれませんが、それには1年くらいかかるかも、、
もし迷子になったら1番締めた状態(時計回り)にして、そこから粒度調整(反時計回り)すればいいのであまり問題にはならないと思います。
ちなみに分解したあとも粒度をゼロリセットする必要がないらしいので、かなり助かりますね!
Varia VS3の付属品
メンテナンスに使うブラシやスペアのネジ・ナット類、それから指を保護するフィンガーガードなどがついてきます。
特にフィンガーガードは取り外しできるということで、掃除もしやすく個人的に嬉しいです。ブラシも細長仕様で使いやすい。
時代は変わった、自分はどうか?Varia VS3が新しい時代の到来を告げる
少し前の記事でも書いたけど、ここ数年は初めての子育てに忙殺(+カメラに本格的にハマった)されていたこともありコーヒー関係の新製品にあまり手を出してなかったんですよね。
そのせいか浦島コーヒー太郎状態だったので、あらためて市場をみてみると5年前とは進化の度合いが段違いですね、特におうちコーヒー!
手挽きミルならポーレックスかコマンダンテ、もしくはAmazonのあやしい中華製、電動ミルなら「いつかは“みるっこ”を、、」ってな感じだった気がするし、、。
カメラと同じで必ずしも最新モデルを追いかける必要はないと思います。
知らないで使わない、よりも知ってるけど使わない(できれば実際に使ってみた上で判断したい)のスタンスで、食わず嫌いはできるだけ避けて時代の変化を感じつつ視野を広くしていきたいなぁと思います。
そんな突然の決意表明は隅に置いといて、このVaria VS3は時代を変えたグラインダーの1つになるんじゃないかなぁ。そんなコーヒー業界の潮目を感じつつ、自己満足だらけのコーヒーライフを満喫していきます。
この記事を書いてる時点ではまだ品薄が続いているみたいだけど、気になる方はぜひ予約してゲットしてみてください!買うなら正規代理店の安心感も一緒にどうぞ〜。ワタシはKiguで買いました。
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※関連記事:メリタのコーヒーミル「VARIO-E」をレビュー / 実際に使って分かった事実
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