「革命のファンファーレ」を読んでサカナ釣りの楽しみ方を考察する
「人が行動する時の動機は常に『確認作業』」
「人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない」
今さらですけどこの本おもしろいですよね。
ワタシ、実は「キングコング西野」という芸人さんの事はほとんど知らなかったんですけど、誰かのリツイートで記事を読んで、そこからチェックするようになったらいつの間にか本を買ってましたー。
そしてこの本は理路整然としすぎていて、ぐうの音もでないとはこのことなんじゃないかと思いました。
で、冒頭の引用文も本からの抜粋なのですが、たしかにその通り。
例えば「東京にカフェ巡りに行く!」と思い立ってまずやる事といえば雑誌やネットで情報を集めですよね。
そこには丁寧に取材されたお店の様子やコーヒーの事、さらにはオーナーさんの人柄まで、ありとあらゆる事柄が掲載されていて。
まるで読んだだけで行った気になれるような、そんな現代。
で、そこまでいって初めて「この店に行ってみよう!」という確認作業に移るわけですね。
そこへ行けば本で得た情報をそのまま体験できることが分かっているから、わざわざ名古屋から東京に行くんです。
つまりネタバレしている、という事が大きなアドバンテージになりえるのが「いま」なんです。
サカナ釣りはそうはいかない
ですが、その観念が通用しないのがワタシがライフワークとしているサカナ釣り。
釣にはネタバレはあっても不確実性の方が大きくて、思い通りにいかない。
「たとえばOOでチヌが釣れてるらしい!」
という情報があったとします。
それを聞いた釣り人は「よーし、次の週末はあそこでチヌを狙ってみよう!」となるわけです。
ですがサカナもいつもその場所にいるわけではありません。
もしかしたら移動してはるか沖の方にいるかもしれません。
それに食べたいエサが変わってるかもしれないし、そもそもエサを食べたくないときもあるはずです。
そう、確認作業をしに行ってるはずなのに、情報によるとサカナが釣れるはずなのに「釣れない=ボウズ」になる可能性も高いのです。
裏切られるんですよ!わざわざ時間をかけて、高速使ってエサも買って、確認作業に行ったのに!
カフェに行ったら「うちはカフェだけど今日はコーヒーじゃなくてお好み焼きしか出せません」って言われることはまずありませんよね?そんなお店があったら二度と行きませんよね?
でも釣りではそれがあり得るんです。
なのに釣り人は、サカナが釣れなかったとしてもまた釣りに行くんです。
頭おかしいとしか考えられないと思うんですけど、そういう人たちの事を愛をこめて「釣りバカ」と呼ぶんですね。
もちろんワタシもその一人ですが。
プラスαを楽しむ
つまり釣りというのは釣りバカ以外にはなかなかとっつきにくい、ある意味[修行僧]がやるような趣味だと思われがち。
実際、江戸時代の庄内藩ではクロダイ釣りが武芸の鍛錬に奨励されていたこともあるくらいだし、、。
でも、たとえば初心者をサカナ釣りに連れていくとなって、そんな修行みたいな釣りをされても迷惑ですよね?
本当は「釣りのCMみたいにのんびりハゼでもキスでも釣って、アウトドアチェアに座ってのんびり~」というイメージを持っていたのに、
「こんなつらい思いをするならもう釣りなんて行かない!」
なーんてことになるわけです。
なのでワタシが推奨するのはプラスαを楽しむこと。
たとえばコーヒーグッズを持っていき、現地でお湯を沸かしてコーヒーを淹れて、飲む。
カップラーメンを持っていくのも良いですよね。
写真撮影に精を出すのも良いし、釣れない時は海辺の観察をしても楽しい!
なんなら釣りを早く切り上げて近くのカフェに行ってもいいし。
とにかく「釣り+α」の楽しみを用意しておく。
これが釣りをもっと楽しむコツなのかなー、と。
そして先に挙げた例は、すべてワタシが釣りのついでに楽しんでいることです!
ちなみにぜんぜん釣れる気配がなくて、コーヒーでも淹れようかなーと準備してるといきなりサカナの当たりが来るパターンが多い。
まとめ:釣りにネタバレはあっても確実な再現性はない!
ということですね。
「何が何でも釣る」ガチの釣りもいいけれど、初心者が楽しむには釣りはオマケぐらいの感覚で、むしろ海辺のカフェに行くついでにちょっと竿でも出してみようかー、くらいでいいと思います。
そんな提案をこれからも続けていきたいです。
ここまで書いてきてアレですけど、この本はビジネス書。釣りの本ではありません。
これからの時代、何が大切でどんな思考・行動が大切になるかがよーく分かる1冊。釣り人にもビジネスマンにもおすすめです。
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