「野村克也、明智光秀を語る」を読みました

「我が敵は本能寺にある」

お盆中は奥様と娘が実家に帰省されていたのでワタシ1人で2日間ほどおうち時間を堪能することができました。で、せっかくだからと前回の大河ドラマ「麒麟がくる」の最終話とその一話前の合計2話を録画していたのをみることにしたのでした。

そう、実はその2話だけは手を付けずに寝かしておいたんです。話の流れ的にその先をみたくなかったというのもあり(「信長をしかと見届けよ」なんて帝に言われるし、、)、あれこれ忙殺されてる間に忘れていたとも言えるし。しかしもう2021年も残り4か月ほど、後回しにもほどがあるよねという事でじっくりTVの前で視聴しました(ずっとTVの前にいるって、なんだか贅沢な時間)。

このタイミングならさすがにネタバレしても良いですよね?時代劇って基本的に結末が分かってるじゃないですか?「麒麟がくる」も最後は謀反→短い天下で終わるので寂しいな~なんて思ってたのですが、本作はなんと光秀生存説だった!ラストシーンはアドレナリン急上昇後からのオキシトシン分泌で感情が揺さぶられましたねぇ。とにかく良かった良かった!信長様も、結局は光秀大好きだったんだなぁ(ワタシは勝手に理解した)と、なんだか嬉しくなりました。

「野村克也、明智光秀を語る」

野村克也、明智光秀を語る

で、ちょうど最終話をみる前にこの本を読んだんですけど、コレがなかなかおもしろかった!

歴史っていろんな描かれ方をすると思うんですけど、その違いもおもしろいですよね、まさに十人十色、なにが正解か分からないし、文献を詳しく調べたからってそのリソース自体が真実を記録してるわけじゃないですし、なんなら現代を生きてるワタシ達だって、同時代を生きているあの有名人の事を自叙伝を読んだりして分かった気になってるけど、本当のところはやっぱり知る由もないわけで。その懐の広さというか、解釈次第で無限にストーリーが広がるのが歴史系アウトプット作品の良いところなんだなあ、と思います。

この本は知将、野村克也氏が戦国の知将(と言われた?)明智十兵衛光秀について、野球の経験を交えながら光秀のライフイベントについての感想やそこから得られる教訓をボヤいてくれる、そんな構成となっていて面白いんです。

しかも!野村氏は明智光秀についてほぼ知識がゼロという状態で、「彼の一生について詳しい人に説明を受ける→その場でその感想を述べる」という、ある意味即興ライブイベントのようなヤラセのない生の雰囲気を味わえるという読書体験をもたらしてくれました。

エピソードごとに短い章となっていて読みやすく、その各〆には「俺のボヤキ」というコーナーがあって、そこもなかなかニヤリとさせらますよ。

「本質」は「答え」ではない

ワタシの中ではこれまでどこか腑に落ちなかったモノを解氷してくれた、非常に印象深い言葉。

なにをやるにしても本質・理屈を考え、原理原則を知ることで考えに幅と奥行きがでてくると思うのです。で、本質さえわかっていれば万事OKみたいになりがちだけど、もちろんワタシもそう思ってたふしがあって。

でも「本質」は「答え」ではないと聞いて、そういえばその通りだよなぁ~と。人はお腹がすいたら何か食べたいと思うから、飲食店をオープンすれば儲かって仕方ない!とはなりませんものね。やはりそこには「人は空腹を満たしたい」という本質をまずは考えて、その中でもどんなお店に行きたくなるのか?を考えないと競争に勝つことはできませんし。

野村の流儀、野村の極意

ちなみに歴代の野村本には原理原則や本質というキーワードが良く出てきます。なかでも「原理原則」で今でも忘れられないのが「野村の流儀」という2008年に買った本に書かれていた次の一文。

「オーナー、生意気なことを言うようですが”人間3人の友を持て”というじゃないですか。原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人。オーナーには直言してくれる人がいないんじゃないですか?みんなオーナーが気持ちよくなる話しかしてこないでしょう。人間偉くなるとそうなるものです。(当時の阪神タイガースの久万俊二郎オーナーに対しての言葉、らしいです)」

ちなみにワタシにとって直言してくれる人は一番身近にいてくれる奥様です。タイミングよく耳の痛いことをチクリと言われるけど、これって本当にありがたいことですねぇ。あ、この野村の流儀はメルカリでもなかなか見かけなくなっているので(執筆時点で4冊出品、うち2つは定価越えの値付けになってる!)、気になる方はぜひリマインダー登録しておくといいですよ。ワタシはこの本(野村の極意というのもある)2回手放して今年買い戻したので3代目。

そうそう、忘れてはいけないのは、この記事はこちらの本の感想文なのでした。

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