岐阜県飛騨地方の郷土料理「ほうば寿司」作りを体験してきました!
先週末は奥様の実家に帰省してきたんですけど、その目的の一つが「ほうば寿司」を作ること!
というかほぼ年中行事になっていて、今年もようやくこの時期がやってきたなー!という感じです。
岐阜の郷土料理「ほうば寿司」作りを体験してきました!
毎年この時期になると、奥様の実家で作ってくれた「ほうば寿司」を送ってくれます。
初めて食べたのが10年以上前になるんですけど今では年に1回は食べないと変な感じがします。年越しソバを食べるのと同じくらいワタシの人生の中に食い込んできている!
そもそも「ほうば寿司」とは何なんだ?という人も多いと思います。
見た目はこんな感じ。
簡単に言うと、葉っぱで包んだお寿司です。
これは岐阜県の高山とかあっちの方(飛騨地方)の郷土料理みたいで、地域によっても具材や作り方がかわるし、各家庭によってオリジナルのこだわりレシピがあるという、なんとも掴めそうでつかめない、超ローカル寿司なんですねー。
初めて見たときは葉っぱで包んでるなんて、これちゃんとした食べ物なのか?と疑っていたんですがこれが絶品!
めちゃめちゃおいしいんです!
「ほうば」とは?
ところで「ほうば」ってなんだ?となると思います。
葉っぱのことなんですけど「ホオノキ」という木の葉っぱを使うことからそう名付けられたっぽいです。
見た目はこんなのです。
奥様の実家の裏のおばさんちに生えてるので、毎年もらってるみたい。
葉っぱといっても大きくて、30センチくらいはあります。バナナの木っぽいです。
Wikipediaによると全国の山林に生えてるんですね、岐阜だけかと思ってた。
そしてこの葉っぱは香ばしいかおりが特徴なんですけど殺菌効果もあるらしく、昔からお皿として使われたるみたい。
有名どころだと「朴葉味噌」や「朴葉焼き」がありますね、旅館の夕食で出てきそうなイメージ。
それにひきかえ「ほうば寿司」はマイナー選手。名前を知ってる人は少ないんじゃないのかなー?
この味を知らないなんて、もったいなさすぎます!
ほうば寿司の作り方!
といっても、これはあくまで奥様の実家レシピです。
参考までにどうぞー!
まずは「ほうば」の葉っぱを作る分だけもぎ取って洗っておきます。
すぐに使わない場合は切り口を水につけとくといいと思います。
そして「酢飯」を作ります。このへんはお好みで、甘いやつとかすっきり系の味とかいろいろあっていいと思います。
いつもざっくり目分量なので、毎回味が違います。個人的には一昨年の「ほうば寿司」が過去最高に美味しかったのを記憶しています。
甘めが好きです。
なつかしのボーダフォン。
で、酢飯が完成したら次に具材を用意します。
ここが最も差別化できる部分ですねー。
気になる今回のラインナップは?
みんな大好きサーモン。サカナは外せないようです。
サバを使ったり、マスを使ったりいろいろあるみたいですが、ワタシはサーモンが一番好きです。
キャラブキ。これも絶対!
ちなみにこれはフキを煮たやつで、黒っぽい色(伽羅色)が語源らしいです。キャラブキってこの地方の呼び名かと思ったら全国区みたい。
あさりのしぐれ。
これも酢飯にあいますねー。
ゴボウのお漬物っぽいの。名前は分かりませんが名脇役。彩を与えてくれます。
シソの葉っぱのお漬物。これがないと全体的にのっぺりした印象になるような気が。
なにがなんでも手に入れてください!
紅しょうが。もはや説明不要ですね!
今回はオプションでタケノコとシーチキンの煮物がありました!
このへんはお好みでどうぞ。それにしてもつまみ食いが止まらないほど単品でもおいしかった!
あ、あと準備しておきたいのがこの小物。
「ほうば」の茎の部分を串として使います。これは葉っぱでお寿司を包んでくるむときのストッパー役です。
なければ爪楊枝で代用可です。でもやっぱり茎を使ったほうが雰囲気が出ます!
ここからが本番!
まず酢飯を適量葉っぱにのせます。
多すぎず少なすぎず。
お次にメインのサーモン!
裏にちょっとだけワサビをつけておくと長持ちします(一個ずつ塗るのが大変!)。
あとはバランスよくほかの具材をのせていきます!
こんな感じです!
で、葉っぱを折り曲げお寿司を包みます。
こんな感じでピシャッと封をします。
エイの顔っぽくなります(口がついてるほうから見たエイ)。
これが一連の流れです!
毎年なんとなーく作り始めるので効率を考えずに作ります。ホントは具材やら葉っぱやらをきれいに並べて工場の流れ作業的にやると早く作れるんですけど、うちではみんな動きがばらばらなのでけっこう時間がかかります。
今回は40個作る予定。
作っても作っても新しい葉っぱが登場(終わりが見えない)!を繰り返し、ようやく完成!
最後の仕上げはこれ!
桶に詰めるだけつめて、
フタをして重しをのせます。
今年はこんな荒技も披露してくれました!まさかのポットです。
★
という感じで毎年楽しみにしている「ほうば寿司」作りも終わってしまいましたー!
そしてこの日を含め、約2日間はひたすら「ほうば寿司」を食べることになるのです。